ひなまつり:ちらしずしのイラスト
ちらしずし、ひなまつりのイラスト
年中行事のイラスト
画像表示:500px 353px
WEBサイズ 500px×353px 72dpi 値段:4000円(税込)
原画サイズ 210mm×294mm (A4) 300dpi 値段:6000円(税込)
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【ちらしずしのコラム】
「今日の特別プログラム、ハマグリのダンス!
女の子にとって特別な日、ひなまつりだから。」
乙姫様はとっても美人でつい見とれてしまうけど、
ハマグリのダンスもそれに負けないくらい優雅で華やかだった。
わたしは、見るものすべてに心を奪われた。
今日は不思議なことばかり。これって、ひなまつりだからなのかな。
どんな風にここまでやってきたんだっけ?
たしか、川上から大きな桃が流れてきたんだ。
そういえばひなまつりは桃の節句だもんね、なんて思っていたら
知らないうちにその桃が舟の形になって私はその船に乗っていた。
かぼちゃの馬車みたいでかわいい桃の舟。
舟はどんどん川を下っていって、海に出て、
海に潜ったかと思ったら目の前には竜宮城。
楽しくて幸せだと、時間があっという間に過ぎてしまう。
でも、ハマグリのダンスを見ながら、私は家に帰らなくちゃって思った。
「お父さん、お母さんともひな祭りをお祝いしなくちゃ」
「そうね。今日は久しぶりにお客さんが来て私もすごく楽しかったわ。
せめて、お土産を持って行ってね。」
乙姫様は、楽しかったというくせに少し寂しそうだった。
お土産の玉手箱は、竜宮城みたいに豪華で立派な感じがした。
家に帰った私はお父さん、お母さんに、
その日の不思議なお話を全部話した。
お父さんもお母さんも、面白そうに笑いながら聞いているけど、
信じていない様子。まあ、しょうがないか。でも、証拠を見せてあげよう。
私は、乙姫様からもらった玉手箱を持ってきた。
「なんて、豪華な箱!」
お父さんも、お母さんも目を丸くして驚いている。もっと驚かせてみようと思って、私は箱を開けた。箱の中に何が入っているかは私も知らなかったんだけど、色鮮やかで具がはみだしそうなちらしずしと手まりずし。
「美味しそうだな」
とお父さんが身を乗り出すと、箱からハマグリが一つ、ころがった。
「あ、さっき素敵なダンスを見せてくれたハマグリだ!」
嬉しくなって、はしゃいでいたら、お父さんまではしゃぎ始めて、
「ダンスってこんな感じ?」
なんて言いながら体をクネクネ。
「全然ちがーうっ」
それを聞いたお母さんが、「アハハ」と笑って、一家全員で大笑い。
おひなさま、おだいりさまも笑ってる。
私たちの笑い声、乙姫様にも届くといいな、
乙姫様の笑い声も聞こえてきたらいいな、って考えていた。
乙姫様の言う通り、今日は、女の子みんなにとって特別な、ひなまつり!
(コラムニスト:izumi 36歳男)